小児外科は生まれたばかりの赤ちゃん(新生児)から学童期(中学生:16歳未満)までのお子さん方の外科治療なら国立岡山医療センター小児外科まで。

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2013年9月19日

外傷後のケア

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はじめまして。 片山と言います。

本日は実際に遭遇する外来での怪我の患者さんについてお話ししようと思います。
こどものけがで当院を受診した場合、平日は原則小児外科医が初めに対応させていただきます。
ほとんどの場合(皮膚を切った、打撲した、など)は私たちで処置しますが、
骨折などがあれば整形外科へ、頭蓋内出血などがあれば脳外科へと、適宜専門科に紹介しています。

さて、先日ひざ下を切った5才のこどもが救急外来を受診し、縫う必要があったので5針ほど縫いました。
その後は特に問題なく、5日後に抜糸しました。
ところがその2日後に電話があり、どうやら保育園で遊んでいてこけてしまい、縫った部分から血がでたとのこと。
再度受診してもらい確認した傷が写真です。
画面に向かって傷の右側が開いてしまい、そこから出血していました。左側は縫ったときと同じく閉じたままです。
結局出血がたいしたことなく、傷の開きも軽度だったので傷をよせてテープで固定し帰宅としてもらいました。

傷はだいたい1週間程度でくっつくといわれていますが、1週間たっても開くことはあるので注意が必要です。
なので抜糸したとしても、数日はテープを張って少しでも補強しておくほうが良いこともあります。
今回は傷をきれいにするため5日目に抜糸したこと、けがしやすい場所ということもあって、細いテープと透明なテープを傷の上から覆ったこともあり、これくらいの傷ですんだのでしょう。

じゃあいつから通園してよいかというのはもっとも悩ましい質問です。
ほとんどの場合翌日から通園できると思いますが、ケースバイケースなので外来で縫ってもらったときに確認してください。
それでもこのようなことが起こったら・・・自分のこどもは元気だなとプラスに考えながら受診しましょう^^

ちなみに小児外科手術をした後は、基本として抜糸するまでは学校や幼稚園などは休んでもらっています。
人為的に深い傷をつけていますので、傷が開きやすいためですが、それよりなにより友達とのやりとりで傷が裂けてしまったら、手術によっては内臓が出てしまうという恐ろしいことがあるかも!(見たことはありませんw)
この場合誰が責任取るかなどで周りとぎくしゃくしないように、大丈夫と言われるまで家でおとなしくしておきましょうね。

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